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パナソニック株式会社
エレクトリックワークス社
暮らしの向上と環境負荷低減が
両立する社会へ
2025年5月17日(土)・18日(日)に東京ビッグサイトで開催される『TOKYO GX ACTION CHANGING ~未来を変える脱炭素アクション~』。本イベントは最先端のGX(グリーントランスフォーメーション)を体験できるイベントです。出展企業のひとつであるパナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 CXイノベーションセンター 課長・米田 幸司さんに、脱炭素にかける想いや出展内容について話を聞きました。

CXイノベーションセンター サポート推進部 エリアコンタクト推進課 課長 米田 幸司さん
電気設備から脱炭素社会を考える
ー企業としての脱炭素の取組や目標を教えてください。
当社は、主に創業の商品であるスイッチやコンセント、照明器具といった電気設備を手がけています。現在では、太陽光発電や蓄電池、水素を使った燃料電池の事業もおこなっており、住宅、オフィス、ホテル、商業施設、スポーツ施設など建築物の電気設備に関わる事業を展開しています。当社では「いい今日と、いい未来を電気設備から。」というスローガンのもと、「電気設備でかなえる、脱炭素社会」「電気設備でかなえる、次世代の働き方」「電気設備でかなえる、災害への備え」という3つのステートメントを掲げて、電気設備による暮らしの向上や社会課題の解決を目指しています。脱炭素社会においては、省エネ技術の促進、再生可能エネルギーと蓄電池の組み合わせ、燃料電池の活用などによって環境負荷低減を目指しています。トレードオフではなく、すべてが両立する社会の実現が目標です。
私が所属するCXイノベーションセンターは、主にカスタマーサポートをおこなう部署です。その中には、消費者への啓発活動も含まれています。「創業者の松下幸之助が掲げた経営理念の中に、“企業は社会の公器”という項目があります。さらに創業者は250年かけて理想の社会を実現するという長期ビジョン(250年計画)を掲げました。それは、“事業を通じて社会に永く貢献する”という事でもあります。私たちが現在取り組んでいる環境教育活動もまた、それに通じるものがあります。将来の地球環境を守るため、次世代を担う今の子どもたちを介して、バトンリレーの様にその先の世代にも受け継がれていくことを願っています。

工作教室やエネルギー体験から学ぶ、地球環境の大切さ
ー今回「TOKYO GX ACTION CHANGING ~未来を変える脱炭素アクション~」で展示されるコンテンツはどのようなものでしょうか?
当社では、親子向けのワークショップや環境講座といった環境教育の取り組みを実施しています。これまでに全国400を超える自治体から依頼を受け、環境イベントや講座に参画してきました。「TOKYO GX ACTION CHANGING」では、エネルギーの創エネ・蓄エネ・省エネが学べる工作教室のワークショップを開催し、さらに手回し発電機とソーラーバッテリーの力で鉄道模型を走らせる「エネルギー体験」を展示します。

ーエネルギーの創エネ・蓄エネ・省エネが学べる工作教室ではどのようなことが学べるのでしょうか?
家の形を模したランタンをつくることができます。これは、ソーラーパネルで電気を創り、内部に取り付けた蓄電池に電気を貯め、省エネのあかりであるLEDが点灯するものです。なお、蓄電池が消耗してもランタンが使えるよう乾電池でも駆動できる仕組みになっています。このソーラーハウスには、ZEH(ゼッチ)と呼ばれるネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの要素がすべて入っています。
工作前には、エネルギーについて学べる時間も用意。親子で一緒に学ぶことで、家庭内でもエネルギーを大切に使う意識が育まれると評判のようです。小学校では6年生で電気のことを学びますが、その知識を家庭生活に生かすのは難しいという話がよくあるんです。しかし、このワークショップを体験することで、お子さんがすすんでつけっぱなしの明かりやテレビを消してくれるようになった、冷蔵庫をすぐに閉めてくれるようになったという声をよく聞きます。
ーソーラートレインの展示の見どころを教えてください。
子どもたちに手回し発電機で鉄道模型を走らせてもらいます。鉄道模型の消費電力はわずか5ワット程度ですが、子どもひとりの力では一周走らせることができません。その大変さを感じてもらい、電子レンジなら500ワットで3分間、冷蔵庫なら24時間と、身近な電化製品に置き換えてイメージしてもらいます。わかりやすく体験できるため、エネルギーの大切さを体感した子どもたちは、さっそく家で省エネを実践しようとしてくれるんです。それが親にも伝わり、大人たちもエネルギーの大切さを意識するようになるんです。
多くの都民の方々に地球環境の大切さを知ってほしい
ー本イベントで、期待していることはどのようなことでしょうか?
「TOKYO GX ACTION CHANGING ~未来を変える脱炭素アクション~」では、さまざまなブースが展示されると思います。それらを巡りながら、私たちのブースではエネルギー問題について学んでいただきます。この学びが東京都の取り組みである「HTT(電力をへらす・つくる・ためる)」アクションに繋がり、そして多くの都民の方々に地球環境の大切さを知ってもらうきっかけになって欲しいと思います。
将来の地球環境を家族で考え学ぶ
ー最後に、TOKYO GX ACTIONに参加する都民や子どもたちへのメッセージをお願いします。
楽しく学んでいただける場所を準備していますので、ぜひ大勢の方にお越しいただきたいです。大人たちへのメッセージは、「子どもたちと協力して家計を節約しましょう」でしょうか(笑)。脱炭素の実現には、それぞれの家庭での取り組みが不可欠です。この機会にエネルギーの大切さを親子で学んで、日々の生活にエコアクションを取り入れいただきたいです。

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エレクトリックワークス社 - CXイノベーションセンター
サポート推進部
エリアコンタクト推進課 課長
米田 幸司さん
私たちは、人と地球に寄り添う技術で培った電気設備で、くらしのインフラを支えています。また、パナソニック東京汐留ビルには「パナソニック汐留美術館」も併設し、文化芸術の継承と発展に寄与する社会貢献活動にも取り組んでいます。
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